よくある質問

Ver.22.10.29
普段から教室やメールで寄せられるよくある質問をまとめています。
★質問や問合せについて、個々への直接対応は出来ませんので、ご了解ください。
★商取引慣習に関わる問合せや商品クレームについての相談については、ご遠慮願います。
新宿区の夏休み染色教室でのようす

質問>「おちあい文化村の友禅工房」ってどこにあるのですか?
●実際の地名、工房名とは違います、ホームページ上の呼び名です。
東京・新宿の中落合に在るとても小さな手描友禅の工房で、父子三代受け継いで現在にいたっています。
先々代が浅草から落合に仕事場を移して五十年以上経ちました、私も浅草・雷門で産声を上げました。
主に専門店による茶会需要等のきものや帯を制作しています。
職人気質と作家の資質を持ち合せた全人が夢で、「人の嫌がる損な場面を真っ先に微笑みを以て担当しよう!」がモットーです。

質問>「東京手描友禅」と「江戸友禅」は違うのですか?
●同じです、経済産業大臣より伝統的工芸品指定を受けた時の名称です。
「東京染小紋」と「江戸小紋」についても同様です。

質問>「東京手描友禅」、「加賀友禅」、「京友禅」の違いは、何ですか?
●大きな違いは、色彩(色遣い)にあります。東京は、同系色で色数を少なく粋に、京都は、はんなりとした淡い色使いで雅やかに、金沢は、加賀五彩の色使いで絢爛に描かれていると言われています。

質問>職人さんと作家の人をどこで見分けるのですか?
●その人の活動内容によって、使い分けをしている場合が多いようです。
へりくだって職人を貫き通している人もいれば、量産加工していてもブランドとして作家を名乗る人と様々です。
作家→制作→作品(実用に向いていない)、職人→製作→製品(実用に向いている)と言う区分が考えられますが、定義づけは曖昧(あいまい)です。

質問>実際の工房見学は、させてもらえますか?
●色挿しの作業だけではないので、皆さんの希望通り公平に見学することができないので、私の工房では受付けていません。

質問>「粋(いき)」とは、どのようなことですか?
●すっきりとあかぬけ(洗練されている)していることを言います。
それに対して、そうでないことを「野暮(やぼ)」と言います。


質問>職人になりたいのですが、どうすれば弟子入りすることができますか?
●手描友禅に限らず、専門的な予備知識は学校で身に付けてください。
職人=職業です、アルバイトをしながらでも好きな仕事が出来れば好いというのでは趣味の世界です。

質問>「おちあい文化村の友禅工房」では、染色教室を開いていますか?
●私が担当している染色教室は、地域コミュニティ関連の教室なので、常時開講ではなく参加者も限られています。大学の文化祭や公設機関の催事等で講演や講師を務めることもありますが、広く一般の方にまでお声掛け出来ないので申し訳なく思っています。

質問>友禅の着物を自分で染めたいのですが、なにから準備したらよいのですか?
●実際に娘さんの振り袖を染められた方もいます。まずは模造紙などで好いので、原寸大の図案を入念に描いてみてください。それから先は身近な職人さんに声を掛けて、時間と費用の捻出調整ということになりますが、ある程度の作業経験ある方に限ります。